当院の予防接種・健診の特徴
当院では、各予防接種・健康診断を行っております。生後2ヶ月から、お子さまはさまざまな予防接種を受けることになっております。親御さまもその都度予防接種のスケジュールを確認し、病院へ行く回数も増えるのではないでしょうか。当院では、お子さまの様子やこれまでの体調等を診ながらの予防接種を行っています。当院の予防接種、健診の特徴を、以下の3点にまとめました。
① 予防接種の日時指定なし
お子さまの体調が良い時、コンディションが整っている時にいらしていただく形を取っています。
② 感染予防の徹底
予防接種のお子さまと、病気で診察をお待ちの患者さまとの部屋を分け、徹底した感染予防を行っています。
③小児外科医による多角的な視点からの健診
特に消化器系の疾患がないかどうかを、丁寧に、また慎重に診察します。
予防接種について
四混予防接種
ジフテリア・百日せき・破傷風と不活化ポリオの各ワクチンを混合したワクチンです。
生後3ヶ月から90ヶ月未満のお子さまが対象です。
ヒブワクチン
細菌性髄膜炎・敗血症などの病気を防ぐために「ヒブ」というインフルエンザ菌の抗体をつけるためのワクチンです。標準的なスケジュールでは、生後2~6ヶ月の間に3回の接種を行い、1歳を過ぎてから1回接種を行うものです。初回の接種月齢・年齢によって接種の回数や間隔が異なります。同時接種については、医師にご相談ください。
肺炎球菌ワクチン
細菌性髄膜炎・肺炎を防ぐためのワクチンが肺炎球菌ワクチンです。生後2ヶ月後から接種可能です。初回の接種月齢・年齢によって接種の回数や間隔が異なります。詳しくは医師までご相談ください。
B型肝炎ワクチン
ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチンと同様、生後2か月から接種します。
日本脳炎ワクチン
日本脳炎ウイルスにより引き起こされる病気が「日本脳炎」です。蚊を介して感染する怖い病気のひとつです。接種の時期は、生後6ヶ月から90ヶ月未満に3回の接種を行い、9歳以上13歳未満に1回接種します。当院では3才になったらなるべく早く接種するよう指導しています。
MRワクチン
MRワクチンは麻疹(はしか)と風疹(三日はしか)、それぞれのウイルスを弱毒化した混合の生ワクチンです。1回の接種で麻疹と風疹の両方の免疫をつけることができます。 1才になったらなるべく早く接種するように言われています。 妊娠中のお母さまが風疹に罹ると赤ちゃんが先天性風疹症候群という奇形を伴った病気にかかることがあります。(妊娠の早い時期であればあるほど可能性が高くなります。)従って、妊娠する前に風疹の抗体があるかどうかを知っておくことが重要です。川崎市では妊娠希望のお母さまと旦那様に無料で血液検査ができます。もし、風疹の抗体が少なければ、MRワクチンの接種が必要ですが、市が費用の一部を負担してくれます。詳しくは当院にお問い合わせください。
水痘ワクチン
みずぼうそうは、「水痘帯状疱疹ウイルス」(varicella zoster virus;VZV)というウイルスによって起こります。この感染を防ぐには、毒性を弱めたウイルスを使用した生ワクチンを注射します。 1才から2回の接種が可能ですので、集団生活をする前の接種が望ましいです。 「軽くすむのなら、予防接種よりも罹ったほうがよい。」という意見もありますが、これは大きな間違いです。どんな病気でも罹ったときに軽くすむ保証はなく、肺炎や脳炎を起こすこともあります。水痘では発疹が色素沈着を残したり、皮膚のでこぼこを残すことがあります。さらに将来、帯状疱疹を発症するリスクが生じます。帯状疱疹の発疹自体はすぐに治りますが、神経の痛みがなかなか治らず、長期間悩まされることがあるので厄介です。最近では水痘に罹ったことがある50才以上の成人には帯状疱疹の発症予防のために水痘ワクチンの接種が勧められています。
おたふくかぜワクチン
先進国ではMMRワクチンとして麻疹、風疹とおたふくかぜの3種類のワクチンが含まれた製剤が2回無料で接種されていますが、日本ではおたふくかぜワクチンは別にされていて、有料です。おたふくかぜはあまり重篤な疾患ではないと言われてきましたが、耳が聞こえなくなることがあり、一度なると回復不可能です。従来おたふくかぜの合併症としての難聴は片側性と考えられてきましたが、最近、両耳が難聴のケースが少なくないことが報告されました。 1才になったらなるべく早く、とりあえず1回はお金を払って接種すべきと考えます。
ロタウイルスワクチン
乳児冬季下痢症(白色便性下痢症)として知られる急性の胃腸炎に対する経口摂取ワクチンです。嘔吐や下痢がひどいため脱水になり点滴が必要となることがあります。高価なワクチンですが希望があればお電話で予約してください。
予防接種のスケジュール
沢山のワクチンが次々と開発され予防接種のスケジュールは複雑となり、また毎年のようにルールが変遷します。一覧表を見ただけでは判断が難しいかと存じます。疑問があれば遠慮なく相談にいらしてください。ご兄弟の予防接種も含めて一緒に計画を立てましょう。ご両親の風疹の予防接種も可能です。
予防接種を受ける方へ
来院されたらまず、熱を測ります。次に問診票の記載をお願いいたします。問診票が書けましたら、
- 問診票
- 診察券
- 保険証と乳児医療証
- 母子手帳
を揃えて、受付にお出しください。なお、上記が揃った時点での順番となりますので、予めご了承ください。
乳幼児健診について
当院では、川崎市指定の生後3ヶ月と7ヶ月および5歳児の乳幼児健診を行っています。
消化器系に特に力を入れ、外科的な見地からお子さまの身体を診ております。
また、保育園、幼稚園の入園前検診も行っています(こちらは有料です)。
乳幼児健診のスケジュール
3ヶ月、7ヶ月、5歳それぞれの年齢に合わせた健診を行っています。消化器系に特に力を入れ、外科的な見地からお子さまの身体を診ております。
成人の健診について
国民健康保険加入の40才以上の方(35才および38才も可能)の特定健診を行っています。がん検診については大腸がん検診を行っています。
その他の検診についてはお問合せください。