小児外科

専門医の経験を活かし、外科的な見地からお子さまの身体を診察しております

小児外科とは

小児科が風邪や肺炎などの感染症を主に診察するのに対し、小児外科では、主に腸や胃を診察・治療します。また先天的な臓器の異常に関しては超音波検査などを行い、異常があればその後の治療につなげていく役割を持ちます。当院では、各提携病院と密に連携を取り、異常が認められた場合に紹介、また治療を行っています。

よくある疾患

  • 便秘(切れ痔なども含む)
  • そけいヘルニア
  • 臍ヘルニア
  • 包茎、包皮炎
  • 停留精巣、移動精巣

小児外科では、男の子に関する病気が比較的多く目立ちます。また、中には腫瘍や腫瘤といった病気が隠れていることもあるので、特に見逃さないよう診察を行っております。

代表的な疾患

便秘

一般に排便回数が週に3回以下と少なく、排便困難を伴った場合は便秘(症)と言われます。排便困難とは硬い便のために排便時に痛みを伴い、血液が便についてしまうようなことをいいます。 残便感、便が硬いこと、便成分で下着を汚すこと(オムツがとれている子どもで)も症状のひとつです。乳児の便秘では肛門がやや狭いために排便困難をきたしている患者さまが少なくありません。診察時に小指を挿入し少し広げてあげると(専門用語でブジーと言います)治癒します。稀には外科手術が必要な疾患もありますので慎重に診察しています。

そけいヘルニア

そけい部のところが膨らんで見える疾患です。約100人に一人が罹る小児の外科疾患では最も多いものです。基本的には手術が必要ですが、診断には専門的な知識が欠かせません。気になる場合はなるべく早く受診して下さい。

 

臍ヘルニア

お臍が生まれつき飛び出している先天性疾患です。基本的に手術は必要なく様子を見ていればほとんどは治癒します。しかし、お臍の部分に腸管が飛び出すヘルニアの状態が治っても、それまでにお臍の皮膚が大きくたるんでしまっていると、余った皮膚は小さくはなりません。最近は生後早期からお臍の部分に綿球を押し当て、早く再ヘルニアを治癒させて皮膚の余剰を防ぐやり方が主流になって来ました。当院でも積極的に指導していますので、ご相談ください。

 

包茎、包皮炎

おちんちんの先が赤くはれて痛みを伴います。膿が出ることもよくあります。抗生剤の塗布や内服で速やかに治癒します。無理やり包皮を剥いて洗浄をする医者もいますが、激痛を伴うのでお勧めできません。包茎を合併していることもよくありますが、手術が必要なケースは稀です。後日、用手的に剥くよう指導しますので大丈夫です。

 

停留精巣、移動精巣

睾丸は腎臓の近くで出来るため胎児期早期には腰のあたりの高さにあり、それが徐々に下降し生下時には陰嚢底部に位置します。それが遅れたり、途中で留まってしまう病気です。痛みもありませんが、将来精子を作る能力が障害されたり、がんの発生リスクが増えたりする危険があるため注意が必要です。

 

腸重積症

本来は口から肛門まで1本のトンネルであるはずの腸管の一部が、肛門に近いほうの腸管に入り込んで重なってしまった病気を腸重積症と言います。男女比は2対1と男児に多く、2歳以下、とくに生後4ヶ月~1歳までが起こりやすいと報告されています。高圧浣腸という処置で治りますが、診断処置が遅れると手術が必要になるため早期診断が重要です。

 

虫垂炎

「盲腸(もうちょう)」と一般には言われますが、医学的に正式な病名は急性虫垂炎と言います。大腸の盲腸という部位の下端に突出した虫垂突起の炎症で、これが「盲腸」といわれるゆえんです。診断には腹部の触診が最も重要ですが、腹部超音波検査も役立つことが多いです。

 

小児外科における疾患は見逃せない病気であることが多いため、当院ではすぐに提携病院へ紹介するなどの迅速な措置を取っております。常に、「その子にとって一番適切な処置は何か」ということを意識した診療につとめています。
小児外科における疾患は、そのお子さまの一生を左右するかもしれないリスクがあります。そのため、慎重な診断と病気の早期発見に全力を尽くしています。

 

ご予約・ご相談はお気軽に

お子さまから大人まで、気になる身体の症状は新丸子の松本クリニックまで。
まずはお気軽にお問い合わせ下さい。

  • tel_044-738-2230.png
staff staff blog